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英語をたくさん学習しているのに、なかなか英語力が伸びない・・・そう思ったことはありませんか?
アメリカに5年住んでいた事がある私自身、英語のすごく上手な日本人に会って留学期間を伺ったら1年と聞いてショックを受けた事がありました。
1年でも英語がぺらぺらになる人もいれば、何年いても英語が話せない人もいるのは確かです。
そこで短期間でも英語が上達する人と、長期間学習していてもなかなか上達しない人の違いをまとめてみました!
英語が早く上達する人は・・・目的がはっきりしている!
英語が早く上達する人は、英語を学習する目的がはっきりしています。
たとえば、仕事などで英語を使わざるを得ない状況になった人は、ゴールが明確なので、伸びがとても早いです。
目的がはっきりしていると、自ずと何の学習に力を入ればいいのかが見えてくるので、効率よく英語を吸収できます。
最終的に何を目指すのか(英語学習そのもの以外で)、明確なゴールを挙げなくてはいけません。
そのゴールは、教わる先生とじっくり話し合い、実現可能なレベルで詳細に設定する必要があります。
取り敢えず、「英語が喋れるようになりたい」では不十分です。
喋るようになってから何をしたいのか、はっきりさせる必要があります。
私自身、高校の時、取り敢えず将来、英語が出来るようになったら、何らかの英語関係の仕事に就きたいと今思えば安易に考えておりましたが、
その考えそのものが愚かであったと後悔しています。
そういう意味では、私は、今のレベルに来るまでにかなり無駄な年数を費やしておりました。
話は戻って、なかなか英語が上達しない人は、目的があやふやになっていて、英語学習が非効率になっていることが多いです。
「とりあえず英語を学習している」という人は、要注意。
英語の学習をすること自体が目的になっている可能性があります。
そういう時は、「英語を学習することによって達成したい目標」を一つ設定するだけで、同じ学習をしていても英語の吸収力が大きく変わります。
漠然とした「英語がペラペラになりたい」という目標では十分とは言えません。
「ビジネスで使われる表現をマスターして、英語を使って仕事がしたい」「TOEICで800点を超えたい」「字幕なしで洋画を観たい」…など、どんな目標(目的)でも良いのです。
なんとなくレッスンを受けているのと、目標を持ってレッスンを受けるのとでは、大きく効果が違ってくるでしょう。
明確な目標を持つことは、モチベーションをキープすることにもつながります。
英語が早く上達する人は・・・量をこなしている!
私はアメリカに住んでいましたが、仕事で日本語も使うので、一日のうち英語を使う割合は70%といったところです。
一方、冒頭で紹介した、私と渡米時期が同じなのに私よりもずっと英語が上手な日本人は、一日のうち90%も英語を使っていました。
同じ期間アメリカにいても、一日の差が積み重なると、数年で大きな差に広がります。
どんなに目的をもって英語を学習していても、毎日15分間英語の学習をする人と、毎日20分間英語の学習をする人とでは、やはり1年後にはけっこうな差がついていると言えます。
早く上達したい人は、できるだけ英語と接する時間を増やすべきです。
てっとり早いのは留学かもしれませんが、日本にいても英語と接する機会は意外にたくさんあります。
英語は運転と同じで「慣れ」が大事。
短期間でも、経験量が多い人は、確実に英語が上達しています。
私の生徒さんの中に2か月でTOEICの点数を500点以上上げた強者がおりますが、この方は、その60日間(一日平均8時間)を集中して英語の勉強に充てました。
耳を疑うようなお話ですが、短期間でもクオリティの高い時間を学習に捧げれば、何でも成しえてしまうのです。
学習を行う前に確固たる自らへのコミットメット(約束・制約)そして情熱を注がなくてはいけないのです。
英語が早く上達する人は・・・落ちこまない!
英語が早く上達する人は、たくさん失敗したり、恥をかいたりしています。
でも、あまり落ち込まず、その経験を次に生かしています。
一方、英語がなかなか上達しない人は、恥をかくのを怖れて、失敗をできるだけ避けようとしている人が多いです。
しかし残念ながら、失敗を避けようとすればするほど、経験量も劣りがちになります。
経験をたくさん積むと、喜びも悔しさも多く味わうことになりますが、経験を通じて学んだことは確実に身につきます。
英語を頭だけでなく体でも理解できる人は、やはり英語の上達がとても早いです。
間違うことを恥ずかしいと思わない!
間違ったり、発音が悪かったりすることを恐れずに英語を使おうとすることが大切です。
「発音が良くないから恥ずかしい…」と使うことなく過ごすことは、上達にはつながらないでしょう。
学んでいる英会話を「実践してみよう!」と思うことが大切です。
「英語学習に時間を費やしているけれど上達しない」という人に、実践や口に出してみることが不足しているケースも少なくありません。
英会話はコミュニケーションです。机の上で勉強するだけでなく、相手の表情や声のトーンなどから、伝えようとしていることを読み取ることも必要でしょう。
また、実際に会話をすることで、「単語力が足りていないな…」というように、自分に不足している点や学習の課題が明確になるでしょう。
ネイティヴの話す英語は確かに早くて迫力があり、聴いているだけで圧倒されるというケースはよくありますが、
それに怯えていてはいけません。
何度も分からなくても恥ずかしい思いを自ら買い(そうです!お金を出して買うのです)、絶対にへこたれてはいけません。
幾度となく立ち向かう中で真の理解力(英語とその話者の裏に隠された本意)が見えてきます。
しっかりインプットする!
英会話学習において、レッスンなど会話を実践するのはアウトプット。
しかし、英語を習得するには、アウトプットと同じくらいインプットすることも必要です。
効果的な勉強方法は人によって異なりますが、レッスンで行ったことを寝る前に復習することは、習得しやすく、効率的・効果的な学習につながります。
眠る前に復習したことは、記憶されやすいのです。
忙しくて時間を十分に取れない人は、眺めるだけでも大きく違ってくるでしょう。
その日に習ったことは、その日の寝る前に必ず復習する習慣を付けると、レッスンの効果が高まります。
会話に必要な力を付ける(バランス良く学習する)!
英語をマスターするには、読む(リーディング)・書く(ライティング)・聞く(リスニング)・話す(スピーキング)といった力を身に付ける必要がありますが、
会話に必要なスピーキング力を高めるトレーニングが不足している人が多いようです。
日本の英語教育は読み書き重視とも言われていますが、「読めるけど話せない」という人も少なくないでしょう。
もちろん、レッスンでもスピーキングを行いますが、自宅などでも声を出して話すトレーニング(音読・シャドーイングなど)を行うことが有効です。
どんなに素晴らしい研究内容を持っていてもそれをプレゼンするコミュニケーション力がなくては世の人にその素晴らしさを伝える事が出来ません。
従って、読み書きは出来るけど、聴く・話すはちょっとという方は、リスニング・スピーキングトレーニングに一層力を注がなくてはいけません。
英語が早く上達する人は・・・言い訳をしない!
英語が上達する人は、学習をし続けています。それも、英語が上手な人に限って、熱心に学習しています。
一方、なかなか英語が上達しない人は、何かと言い訳をしています。
「英語は趣味だから」「今は仕事が忙しくて、時間がないから」など、もっともらしい理由を言い聞かせて、自分を正当化しているように見えます。
でも、そこでやめてしまうと、英語はそのレベルで止まってしまいます。
英語の学習は、椅子に座って問題を解くだけではありません。
電車に乗っている外国人の会話に耳を傾けるのも、海外ニュースを英語でチェックするのも、すべて英語の学習です。
まわりのせいにせず、自分のできることをし続ける人だけが、着実に次のレベルへ到達していきます。
英会話スクールに通った事がある方は、多かれ少なかれ必ず「先生の教え方が悪い!だから力が伸びない!」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
人のせいにすることは非常に簡単です。
ただ、英語の学習に必要な能力は、与えられた事をこなすのではなく、与えられた事から何を想像し、新たなものを構築出来るかにあります。
従って、常日頃からクリエイティヴィティ(創造性)を働かせる努力が必要です。
やり方が分からない方は、教わっている先生に訊くか、書物やインターネット記事でも数多く取り上げられていますので自らに合った方法を見つけて下さい。
英語が早く上達する人は・・・試行錯誤をしている!
英語の学習を続けていると、壁にぶつかることがあります。
英語がなかなか伸びない人は、そこで立ち止まって悩んでしまい、最悪の場合、英語を学ぶのを諦めてしまうこともあります。
一方、英語が上達する人は、英語の壁にぶつかっても、すぐには諦めません。
代わりに、試行錯誤をして他の方法を試します。
やり方を変えると、失敗する可能性も高くなりますが、失敗を怖れずに試行錯誤を繰り返していれば、いつの間にか英語の壁を突破しているのです。
英語でつまづいた時に、立ち止まるか、別の方法を考えるか。
すぐに行動に移して動き出す人は、やはり英語の上達が早いです。
クリエイティヴィティのお話を先に述べましたが、英語が上達する人の多くは、常に勉強(学習)方法を自ら構築しています。
現に方法は5万とあり、その中から最も自らが長く続けられるやり方を見つけ出す事が必要です。
英語が早く上達する人は・・・楽しんでいる!
いくら英語を学習していても、いやいや続けていては、身につくものも身につきません。
たとえば、一日の英語の学習量を定めていて、まだその日のノルマを達成していない時は、英語の学習が少しストレスに感じることがあると思います。
ノルマを達成した時も、「英語を覚える」というよりは、「ノルマを達成した」という快感の方が大きいかもしれません。
その場合、本来の目的である英語が本当に身についているかどうかはわかりません。
英語が早く上達する人は、その点柔軟です。
無理のない範囲で学習の予定を立て、常に楽しく学習する工夫をしています。
楽しい時は吸収力も良いので、英語を楽しく学習している人ほど上達も早いです。
そして、長く学習を続けることができています。
「好きこそものの上手なれ」とも言いますが、どんな事でも好きな人にはかないません。
イヤイヤ学習している人とは、効率、モチベーション…全てにおいて違ってくるでしょう。
「好きになれ」と言われて好きになれるものではありませんが、自分に合った学習方法を見つけて、楽しんで行うことが大切でしょう。
また、英会話習得を目指す仲間を作ることも、楽しみUPにつながるでしょう。
英語を楽しいと感じる瞬間は人それぞれだとは思いますが、少なくてもリスニング・スピーキング力を伸ばすためには、
実際に会話をする機会を多く見つけなくてはいけません。
更には、その機会の中に楽しみも探索する必要があります。
一方通行な学習方法(CDを繰り返し聴く)から得られるものはかなりありますが、やはり楽しみという意味においては、実際の会話ほどではないはずです。
上達を加速させるためには、楽しみの要因も忘れてはいけません。
実際に会話で使われる表現の中に自らが何を想像し、考えるかに上達はかかっています。
小屋の中だけの学習にとらわれず、外に出て楽しい会話を沢山してみて下さい。
英会話力の進歩を定期的に数値化する!
英会話力は、どのくらい進歩したのかを把握しにくいと言えます。
自分で英語力の進歩を実感できるようになるまでに、期間を要することもあるでしょう。
モチベーションを維持するには、定期的に学習の進歩を実感することも必要でしょう。
英語力の進歩を明確にする方法として、TOEICなどのテストを受ける・学習時間を毎日記録するといった方法があります。
短期的な目標を持つことにもつながり、モチベーション維持に有効だと言えます。
自分に合った方法を見つけることも大切でしょう。
定期的にテストを受ける テストの点数だけが英語能力の指標になるとは言えませんが、テストを受けて能力を数値化するという方法もあるでしょう。
目標スコア(点数)を設定するなど、短期的な目標を持つことも大切です。
学習時間を記録する
毎日の学習時間を記録します。「これだけやった」という達成感も得られるでしょう。
また、「100時間達成」などを目標に持つことも良いかもしれません。
よく私のところに来る生徒さんの中に「私はTOEIC・英検は一切必要ありません」と仰る方たちがおりますが、能力の状態を数値化しない事には
決してモチベーションのキープそしてアップにつながりません。
そういう多くの方々がほとんど何も習得のないまま、私の元を一年未満で去って行かれる悲しい姿をこれまで沢山見てきました。
少しでもそういう方を減らす意味でも定期的に学習成果を数値化することを強くお薦め致します。
まとめ
英語に限らずどんなスキルでも、まずは「目的をはっきりさせる」ことが大切。
そして「量をこなす」こと。
その過程では失敗や苦い経験もたくさんあると思いますが、恥をかいても「落ち込まない」で「言い訳をしない」ようにして、「試行錯誤」を続けていれば、必ず壁は突破できます。
常に「楽しく」学習する工夫をして、あとは継続するのみです。
とはいえ、私自身、今も毎日試行錯誤の日々です。
失敗だらけで、いまだに情けない思いをしょっちゅうしています。
でも、英語を通してさまざまな価値観に触れ、ますます英語が大好きになりました。
英語が好きだから、もっと身につけたい。
そして、ますます英語を好きになりたいし、その素晴らしさを多くの方々に伝えていきたい。
その好循環に陥ることができるように、私も引き続き楽しく英語を学び続けることをここに誓います。